女子美術大学は、120年以上の歴史がある女子向けの美術学校の系列大学であることや、系列の女子美術大学付属中学校・高等学校から内部進学生がいることなど、「お嬢様大学」というイメージがあります。
一方で、奨学金を利用している学生は約4人に1人だったり、公立高校からの合格者も多く、実態は一般家庭出身でもなじみやすい大学です。
女子美術大学について調べると、
「本当にお嬢様ばかりいる?」
「裕福な家庭の学生はどれくらいいる?」
「一般家庭出身だと、周りから浮く?」
「内部進学の人がいる中で、友達がつくりにくかったりする?」
「ブランド品を身につけるのが当たり前の人ばかり?」
「アルバイトしたら浮く?」
と、気になったり、不安になったりしますよね。
本記事では、女子美術大学の学生は一般家庭が多いのか、なぜお嬢様学校と言われるのかについて調査しました!
女子美術大学はお嬢様ばかり?一般家庭でもなじみやすい?
奨学金を利用している学生は約4人に1人
女子美術大学では、令和6年度は学部生2787人のうち712人がJASSOの貸与奨学金を利用しています。(JASSOの公開資料、大学公式の学部生の数より計算)
貸与率は約25.5%で、およそ3.9人に1人が返済を必要とする奨学金を利用しています。
大学の奨学金の貸与率の全国平均約31%を下回っていますが、お嬢様ばかりの大学ではないことがわかります。
一方で、女子美術大学の学費が高いにもかかわらず、奨学金の貸与率が低いことは、裕福な家庭の学生が多い印象があります。
公立高校からの合格者も多い
女子美術大学は、公立高校から幅広く受験されており、合格者も多数います。
2025年には沼津西高校7人、横浜市立桜丘高校5人、加納高校4人、鎌倉高校4人、足利高校3人、宮城野高校3人、さいたま市立浦和高校3人、佐野高校3人、さいたま市立大宮北高校3人など、全国の公立高校を中心に多数の合格者がいます。
私立高校からも、女子美術大学付属高校167人、トキワ松学園12人、潤徳女子11人、清泉女学院10人、国府台女子学院10人、横浜雙葉6人などの合格者が出ています。
合格者全員が入学したわけではありませんが、全国の公立高校・私立高校から幅広く受験されている大学です。
女子美術大学がお嬢様イメージを持たれる理由
120年以上の歴史がある女子向けの美術学校の系列大学
女子美術大学の設立は1949年ですが、系列自体の始まりは1900年に、東京で開校した私立女子美術学校です。
1900年(明治33年)の開校当時は、女性の進学率が低く、1899年にようやく女子の中等教育が制度化されたばかりで、高校や大学にあたる学校への女性の進学率は、1900年当時で2.4%でした。
そのような基本的な教育が行き渡っていない時代に、本格的な美術を学ぶことが出来る私立女子美術学校が設立されており、私立の美術学校に通うことができる学生は、裕福な家庭でないと厳しい側面がありました。
私立女子美術学校の建学精神は、「芸術による女性の自立」「女性の社会的地位の向上」「専門の技術家・美術教師の養成」です。
女性が美術の専門的な知識や技術を身につけ、画家・美術教師・技術者として社会で生きていけるような教育方針となっています。
1900年の私立女子美術学校の設立当時、東京美術学校(現在の東京藝術大学)はありましたが、女性の入学を1946年まで認めていませんでした。
私立女子美術学校は、日本で初めての女性のための美術学校として設立されています。
現在の2020年代では、美術系の職業に女性が就くことは珍しくなく、大学への進学率も高いですが、2000年以前は女性の大学進学率や美術系の社会進出が少なかったため、昭和世代以前の人にとっては、お嬢様のイメージがある人もいると考えられます。
女子美術大学付属中学校・高等学校から内部進学生がいる
女子美術大学には、中高一貫の系列校があり、女子美術大学付属中学校・高等学校があります。
女子美術大学付属中学校・高等学校から女子美術大学へ内部進学する学生は多く、
女子美術大学付属中学校の2025年度卒業生199人の進学実績では、166人が女子美術大学へ進学しました。
女子美術大学の2025年度入学者数は707人なので、内部進学者の割合は約23.5%です。
大学の入学者のおよそ4人に1人が内部進学の学生となっており、私立の中高一貫校に通うような裕福な家庭の学生が多いことはお嬢様イメージにつながると考えられます。
学費は一般の私大より高め
女子美術大学の学費は、一般的な私立大学(文系)より高めにはなります。
女子美術大学の2027年度の初年度納付金は、学部・学科によりおよそ194万~198万円です。
学費だけで大学4年間で約710万~730万円程度の教育費用になることが考えられます。
学費を奨学金で補うような学生もいれば、親が全額払っている裕福な家庭の学生など、様々な経済事情の学生が入り混じっていると考えられます。
女子美術大学の偏差値は?
女子美術大学の偏差値は、各種予備校が発表している2026年度の偏差値は35.0~52.5前後で、
入試倍率は、2026年度一般選抜A日程では、学部全体で737人が受験し274人が合格しており、実質倍率は約2.7倍でした。
入試には学力試験が中心の専攻と、実技や面接を伴う専攻があり、偏差値や入試倍率では難易度を測ることができない部分があります。
洋画・日本画などの実技系では、美術の教育を受けていることが前提となっており、大学以前に美術教育を受けられるような裕福な家庭の学生が多いと考えられます。
また、一定の学力が求められる専攻もあり、家庭教師がいる・塾に通っているなど教育熱心な家庭の学生も多いと考えられます。
女子美術大学のお嬢様度を判定!
学校の歴史・教育理念・内部進学・学費・入試難易度・社会的イメージをもとに、お嬢様度を独自に判定しました!
女子美術大学の総合的なお嬢様度はAランクです。
女子美術大学は、120年以上の歴史がある女子向けの美術学校の系列大学であることや、系列の女子美術大学付属中学校・高等学校から内部進学生がいることなど、お嬢様大学のイメージを持たれやすい学校です。
学費は一般私大より高く、入試難易度は一定の学力が必要で実技試験が伴う場合もあります。
付属校から進学した内部進学生がおり、入学人数における内部生の割合は多いです。
そのため、「歴史・伝統ある美術の女子大学」としてAランクの判定となりました。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 歴史・伝統 | A |
| 教育理念・校風 | A |
| 一貫教育・内部進学 | B |
| 学費・教育環境 | B |
| 学力・入試難易度 | B |
| 知名度 | B |
| 全体評価 | B |
一方で、女子美術大学で、一般家庭の学生でもなじみやすいのかも独自に判定しました!
女子美術大学の総合的な庶民度はBランクです。
庶民度は、お嬢様大学の中で一般家庭の学生にとって、価値観が合うか?友達は作りやすいか?アルバイトしても浮かないか?の指標として判定しました。
女子美術大学では、奨学金を利用している学生は約4人に1人だったり、公立高校からの合格者も多いことから庶民度はBランクの判定となりました。
学生全員がブランド品で身を固めていたり、アルバイトなんて考えたこともない、といったことは考えにくいです。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 一般家庭の学生の多さ(奨学金貸与率) | B |
| 外部生の多さ | C |
| 出身高校の幅(公立含む) | B |
| 学生の規模(マンモス校はなじみやすさUP) | B |
| 実務的か(実技や資格、就職に強い) | A |
| 全体評価 | B |
