金城学院大学には、女子大としての長い歴史や、キリスト教に基づいた品格と教養を重視する教育理念、金城学院高等学校からの内部進学など、「お嬢様大学」というイメージがあります。
一方で、学生の雰囲気は、落ち着いた服装の女子生徒が多く、お嬢様というよりは一般的な女子大生に近いです。
そんな金城学院大学がお嬢様学校と言われる理由について調査しました!
金城学院大学がお嬢様といわれる6つの理由
1889年から続く女子教育の歴史
金城学院は1889年に、アメリカ人の女性宣教師が、日本で女性教育が重要視されていないことを憂い、
私費を投じて名古屋に学校をつくったことが金城学院の始まりです。
金城学院大学は1949年に設立され、2026年に学院創立137年、大学設立77年を迎えました。
「金城」という校名には、女性に対し「黄金のように輝き、城のように堅くあれ」という意味が込められており、
教養と人格を身につけ、自立して社会で力を発揮できる女性を育ててきた、
金城学院は明治時代から続く名古屋の伝統的な女子学校です。
「強く、優しく。」を掲げるキリスト教に基づいた教育
金城学院大学は、聖書の教えに基づく教育を行っており、
また、大学構内には、礼拝堂やキリスト教センターがあり、
各種行事や学生生活の中で自然とキリスト教に基づいた教養や立ち振る舞いが身に付きます。
金城学院大学の教育スローガンは、「強く、優しく。」です。
「強さ」は、自ら考えて行動し、学んだ知識を社会で生かす力を指し、
「優しさ」は、周囲の人を理解し、周囲と協力できる力を表しています。
聖書の教えに基づいて、周囲と協力できる協調性や、社会で活躍できる専門知識を兼ね備えた女性を育成方針としています。
金城学院中高から内部進学する学生がいる
金城学院には、名古屋市東区白壁に中学校・高等学校があります。
中高では6年間を通してキリスト教教育を行い、学校生活は礼拝から始まります。
週1時間の聖書の授業もあり、品位や他者への配慮を持つ女性を育成しています。
金城学院高等学校から、推薦制度で金城学院大学に進学する人も多くいます。
2026年度は、金城学院高校から金城学院大学へ、141人が進学しています。
金城学院大学は、2026年度に1091人が入学しており、
内部生は大学入学者全体の約1~2割になります。
(公開資料をもとにした推計のため、実際の数字はブレがある可能性があります)
私立の中高一貫校の学費は、一般的には公立高校の2倍以上と言われており、
近年始まった高校無償化の制度の限度額までの補助を使うことで、ある程度抑えることができますが、
補助の無い教材費、制服費、修学旅行積立金など、教育費にお金をかけることができる家庭に限られます。
私立中学校に学費の補助制度はほとんどないようなので、
教育にお金をかけられる家庭環境でないと入学は難しそうです。
公立高校の2倍以上の学費をかけられる裕福な家庭出身の女子高校生が通っていると考えると、
内部進学者は特にお嬢様のイメージがあります。
薬学・看護・音楽など学費の高い学科がある
金城学院大学の2027年度の初年度学費は、おおむね142万~229万円程度です。
金城学院大学の学費は、一般的な私立大学の平均程度の学部もあれば、
学部によっては2倍以上の学費になることもあります。
| 学科 | 2027年度初年度納付額 |
|---|---|
| 日本語日本文化・多元心理・現代子ども教育 | 約142万円 |
| 経営・国際英語など | 約146万円 |
| 看護 | 約194万円 |
| 音楽芸術 | 約195万円 |
| 薬学(6年制) | 約229万円 |
学費以外にも交通費や教科書代、一人暮らしの費用も含めると、
大学4年間で500万~1000万円以上程度の教育費用になることが考えられます。
学費は一般私大の平均ですが、私立大学に4年間通うだけでも裕福な家庭である証です。
一般家庭の範囲と言えばそうですが、それなりのお嬢様である家庭環境だと考えられます。
日本で初めてセーラー服を制服にした伝統校
金城学院は1921年、学校公式の説明のとおり、日本で初めてセーラー服を学校制服として制定した学校です。
当時は和服が主で、洋服を着ている人はとても少ない時代でした。
1930~1940年代の戦時中にセーラー服を着られない時期を経て、100年以上の伝統あるセーラー服を制服としています。
金城学院大学のお嬢様度を判定!
学校の歴史・教育理念・内部進学・学費・入試難易度・社会的イメージをもとに、お嬢様度を独自に判定しました!
金城学院大学の総合的なお嬢様度はB+ランクです。
金城学院大学は、女子大としての長い歴史や、キリスト教に基づいた品格と教養を重視する教育理念、金城学院高等学校からの内部進学など、伝統的なお嬢様大学であると言えます。
また、学費は一般私大と同等で、入試難易度も難関というわけではなく、入学への敷居は低いです。
内部生の割合も1~2割で、ほとんどの学生が一般家庭に近い経済感覚であると考えられます。
そのため、「伝統と校風からお嬢様イメージが強い大学」としてB+ランクの判定となりました。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 歴史・伝統 | A |
| 教育理念・校風 | A |
| 一貫教育・内部進学 | A |
| 学費・教育環境 | B |
| 学力・入試難易度 | B |
| 知名度 | A |
| 全体評価 | B+ |
実際の金城学院大学の学生の雰囲気は?
金城学院大学はお嬢様大学というイメージがありますが、約4500人が学ぶ大きな大学であり、学生の服装や家庭環境はさまざまです。
中には裕福な家庭育ちの内部生やお嬢様もいますが、一般家庭に近い女子学生がほとんどです。
2029年の共学化でお嬢様イメージは変わる?
金城学院大学は、学校公式のお知らせによると、2029年4月から男女共学になることが正式決定しています。
大学名は金城学院大学のまま残り、100年以上の女子教育の歴史や、キリスト教に基づいた教育の品位は、印象として無くならないですが、
徐々に共学になることで、「名古屋を代表するお嬢様女子大学」というイメージは徐々に薄れる可能性があります。
