神戸女学院大学は、明治時代から続くキリスト教に基づいた女子教育や、神戸女学院中学部・高等学部の名門イメージ、国の重要文化財が教育施設など、「お嬢様大学」というイメージがあります。
一方で、奨学金を利用している学生は約3~4人に1人だったり、公立高校からの合格者も多く、実態は一般家庭出身でもなじみやすい大学です。
神戸女学院大学について調べると、
「本当にお嬢様ばかりいる?」
「裕福な家庭の学生はどれくらいいる?」
「一般家庭出身だと、周りから浮く?」
「内部進学の人がいる中で、友達がつくりにくかったりする?」
「ブランド品を身につけるのが当たり前の人ばかり?」
「アルバイトしたら浮く?」
と、気になったり、不安になったりしますよね。
本記事では、神戸女学院大学の学生は一般家庭が多いのか、なぜお嬢様学校と言われるのかについて調査しました!
神戸女学院大学はお嬢様ばかり?一般家庭でもなじみやすい?
奨学金を利用している学生は約3~4人に1人
神戸女学院大学では、2024年度は学部生1921人のうち517人がJASSOの貸与奨学金を利用しています。(JASSOの公開資料、大学公式の学部生の数より計算)
貸与率は約27%で、およそ3~4人に1人が返済を必要とする奨学金を利用しています。
大学の奨学金の貸与率の全国平均約31%を若干下回っていますが、お嬢様ばかりの大学ではないことがわかります。
公立高校からの合格者も多い
神戸女学院大学には公立高校から幅広く受験されており、合格者も多数います。
2026年は、北千里高校53人、明石高校48人、夢野台高校45人、明石城西高校37人、西宮今津高校36人など、兵庫・大阪の公立高校からも多数の合格者が確認されています。
一方で、和歌山信愛49人、東洋大姫路43人、桃山学院42人、親和女子41人、甲南女子35人、賢明女子学院34人など私立高校からも多数の合格者が確認できます。
合格者全員が入学したわけではありませんが、兵庫を中心に、大阪・京都など近畿圏の公立高校・私立高校から幅広く受験されている大学です。
神戸女学院大学がお嬢様イメージを持たれる理由
明治時代から続くキリスト教に基づいた女子教育
神戸女学院大学の設立は1948年ですが、女子教育を明治時代から行ってきた先進的な学校です。
設立当初から、キリスト教に基づき、愛や奉仕の精神といった人格教育を重視していました。
明治時代初期は、1854年まで鎖国していた影響もあり、外国語やキリスト教、西洋の知識・教養を学ぶような、女性が高等教育を受けられる環境はなかなかありませんでした。
そのため、高度で国際的な教育を100年以上続け女性を育ててきたことが、先進的で格式ある女子校というイメージにつながっています。
まだ女性が社会進出することが当たり前でなかった100年以上前から、
社会で活躍する女性を育ててきたことは、関西圏で幅広い年代に認知されています。
【豆知識】なぜキリスト系の教育はお嬢様学校と言われるのか
キリスト教系の学校は、鎖国から開国して間もなく、日本の女子教育を早くから支えた存在です。
鎖国から開国し、その後数十年、日本の女性が中学校や高校などに進学することは当たり前ではありませんでした。
その中で外国人宣教師や修道女が女学校を開き、女子に基礎的な読み書きや計算だけでなく、高度な教育である語学やキリスト教など幅広い教養を教えはじめます。
文部科学省の教育史でも、明治初期の女子教育が進んだ主な要因はキリスト教宣教師の活動だったと説明されています。
当時、娘を私立の女学校へ通わせられる家庭は限られていたため、結果として社会的・経済的に余裕のある家庭のお嬢様が集まりやすくなりました。
令和の時代には女性が大学へ行くことや、社会進出することは当たり前になっていますが、鎖国から開国したのは1854年で、まだ200年経っていません。
昭和末期(1988年頃)でさえ、4年制大学への進学率は25%前後(女性は12%前後)のため、高度な教育を受けられるのはお嬢様、キリスト教で身につく教養が育ちの良さにつながるといった価値観を持つ世代の人もいます。
神戸女学院中学部・高等学部の名門イメージ
神戸女学院大学には、系列校があり、神戸女学院中学部・高等学部があります。
神戸女学院中学部・高等学部は、全国の難関大学へ合格実績がある、関西を代表する伝統的な名門女子校です。
高校からの外部入学は募集しておらず、中学受験では各種予備校の偏差値が57~60となっており難関の中高一貫校です。
神戸女学院系列のイメージも、神戸女学院大学のお嬢様イメージにつながっています。
また、神戸女学院中学部・高等学部では大学への合格実績を公表しておらず、神戸女学院大学への内部進学の人数や割合は公開されていません。
内部進学率は気になりますが、神戸女学院中学部・高等学部は偏差値が60前後に対し、神戸女学院大学の偏差値は40ほどのため、内部進学が多いとは考えづらいです。
国の重要文化財を教育施設として使用している
神戸女学院大学のキャンパスは西宮市岡田山にあります。
有名な建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズが校舎を設計しており、赤褐色の瓦、クリーム色の壁、アーチ型の窓など、阪神淡路大震災を乗り越え、明治初期の学校建築が残っています。
キャンパス全体が統一感のあるデザインの校舎群で、2014年には創建時の12棟がまとめて国の重要文化財に指定されています。
国の重要文化財に指定された後、現在も文学館、図書館、音楽館、講堂・礼拝堂などを実際の教育施設として使用されており、学生たちは歴史的な品格のある校舎で学生生活を送ります。
学費は一般の私大と同等
神戸女学院大学の学費は、一般的な私立大学の平均程度にはなります。
神戸女学院大学の2025年度の初年度納付金は、学部によりおよそ143万円~191万円です。
音楽系の学部は全国的に学費が高く、楽器やレッスン費用などもかかるため、神戸女学院大学の音楽系の学部は特にお嬢様イメージがあります。
学費以外にも交通費や教科書代、諸経費も含めると、
大学4年間で500万~1000万円以上程度の教育費用になることが考えられます。
学費を奨学金で補うような学生もいれば、親が全額払っている裕福な家庭の学生など、様々な経済事情の学生が入り混じっていると考えられます。
神戸女学院大学の偏差値は?
神戸女学院大学の偏差値は、各種予備校が発表している2026年度の偏差値は40.0前後で、
2026年度の一般入試では、全学部・学科、A~C日程を合わせて延べ1683件の受験に対して1149件が合格し、約1.5倍の倍率になっています。(併願も可能な入試方法もあります。)
(文系学部と音楽学部で入試倍率が大きく違うため、詳細は公式HPを参照ください。)
神戸女学院大学の偏差値は、2010年代では偏差値50前後で推移しており、偏差値が徐々に下がったことは間違いありません。
偏差値が下がった背景には、神戸女学院大学の現象ではなく、
受験者数の減少と女子大離れ、偏差値が下がったことによる優秀な内部生の外部受験があります。
大学の受験者数は1990年に比べ現在増えていますが、
4年制大学が増えているため、大学に対する受験者数は減少しています。
そのため、昨今では定員割れする大学が増えています。
| 1990年 | 2023~25年ごろ | |
|---|---|---|
| 18歳人口 | 約201万人 | 約106~110万人 |
| 大学進学率 | 24.6% | 約58~59% |
| 大学進学者数 | 約49万人 | 約63~64万人 |
| 4年制大学数 | 507校 | 810校 |
また、女子大離れが進んでいる理由には、時代背景が大きく影響しており、
昔は女性が進学することや社会進出することは一般的ではなく、
学校も社会も男性の比率が高いのは当たり前でした。
そのため、昔は女性らしい人文系や家政系の学部が人気だったことや、
女性の社会進出の実績がある女子大自体にブランドがあり、
受験する学生も、共学の大学に進むことは今ほど当たり前ではありませんでした。
現在は、女性でも関関同立・国公立・理系学部を目指すことが当たり前になっており、
充実した設備や教育、就職に有利な学習環境・就職実績を持つ大学も多く、
女子大を進路にする人が少なくなっていることが、女子大の偏差値の低下につながっています。
(共学思考の人が増えているのはそうですが、今でも社会的に女子大に需要はあり、
卒業生が社会で活躍することで作り上げてきた就職の強さなど、
女子大の強み、好印象な社会的イメージは今でもなくなっていません。)
神戸女学院大学のお嬢様度を判定!
学校の歴史・教育理念・内部進学・学費・入試難易度・社会的イメージをもとに、お嬢様度を独自に判定しました!
神戸女学院大学の総合的なお嬢様度はBランクです。
神戸女学院大学は、明治時代から続くキリスト教に基づいた女子教育や、神戸女学院中学部・高等学部の名門イメージ、国の重要文化財が教育施設など、伝統ある女子大学として、お嬢様大学のイメージを持たれやすい学校です。
学費は一般私大と同等で、入試難易度も難関というわけではなく、偏差値も低下しています。
内部生の進学人数は公開されていませんが、付属校と大学で偏差値が乖離しており、進学率が多くないと予想できることから、幼少期から英才教育を受けるような生粋のお嬢様は少ないと考えられます。
そのため、「カトリック教育の伝統あるお嬢様大学」としてBランクの判定となりました。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 歴史・伝統 | A |
| 教育理念・校風 | B |
| 一貫教育・内部進学 | B |
| 学費・教育環境 | B |
| 学力・入試難易度 | B |
| 知名度 | B |
| 全体評価 | B |
一方で、神戸女学院大学で、一般家庭の学生でもなじみやすいのかも独自に判定しました!
神戸女学院大学の総合的な庶民度はB+ランクです。
庶民度は、お嬢様大学の中で一般家庭の学生にとって、価値観が合うか?友達は作りやすいか?アルバイトしても浮かないか?の指標として判定しました。
神戸女学院大学では、奨学金を利用している学生は約3~4人に1人だったり、公立高校からの合格者も多いことから庶民度はB+ランクの判定となりました。
学生全員がブランド品で身を固めていたり、アルバイトなんて考えたこともない、といったことは考えにくいです。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 一般家庭の学生の多さ(奨学金貸与率) | A |
| 外部生の多さ | – |
| 出身高校の幅(公立含む) | A |
| 学生の規模(マンモス校はなじみやすさUP) | B |
| 実務的か(実技や資格、就職に強い) | B |
| 全体評価 | B+ |

