昭和女子大学には、女子大としての長い歴史や、品格と教養を重視する校則、留学や国際教育に力を入れているなど、「お嬢様大学」というイメージがあります。
一方で、学生の雰囲気は、落ち着いた服装の女子生徒が多く、お嬢様というよりは一般的な女子大生に近いです。
そんな昭和女子大学がお嬢様学校と言われる理由や、お嬢様ばかりで一般家庭出身者は少ないのかについて調査しました!
昭和女子大学がお嬢様といわれる7つの理由
1920年から100年以上続く女子教育
昭和女子大学の前身「日本女子高等学院」は1920年に創立されました。
創立当初は、女性が高度な教育を受けることはなかなかできない時代の中で、
「目覚めたる婦人、正しき婦人、思慮ある力強き婦人」を育てることを目標にしており、
教養と人格を兼ね備えた社会で活躍できる女性を育てる学校として始まっています。
当初の学生は8人から始まり、次第に生徒が増え、
戦争で校舎が全壊するなどを乗り越え、1949年に現在の昭和女子大学となっています。
まだ女性が進学・社会進出することが当たり前ではない時代から、1920年から100年以上、
教養ある女性を社会に送り出してきたことが、昭和女子大学のお嬢様イメージにつながっています。
「清き気品」を掲げる校訓三則
昭和女子大学の校訓三則は、「清き気品・篤き至誠・高き識見」です。
校訓の通り「上品で礼儀正しく、知性を備えた女性」を理想としてきた教育方針により、
世間での昭和女子大学のお嬢様イメージにつながっていると考えられます。
こども園から大学院まで同じ世田谷キャンパスにある
昭和女子大学がある世田谷キャンパスには、
昭和女子大学附属昭和こども園、小学校、中学校・高等学校、大学院があります。
付属のこども園~高校があり、同じ敷地内に付属校がすべてそろっている学校はなかなかありません。
キャンパスは東京都世田谷区太子堂にあり、三軒茶屋駅から徒歩約7分で都心からアクセスしやすく、
また東京の高級住宅街とも近く、地域に根付いたお嬢様学校というイメージがあります。
附属昭和中高から大学へ内部進学する学生がいる
昭和女子大学附属昭和高等学校から、昭和女子大学へ内部進学する学生は多くいます。
附属昭和高には、昭和女子大学への推薦を確保したまま他大学を受験できる制度があり、
2026年3月に卒業した182人のうち約60人が昭和女子大学へ進学しています。
昭和女子大学の2026年度入学者は1733人なので、内部進学生は全入学者の3~4%程度になります。
昭和女子大学へ入学している学生は、ほとんどが外部生ということになりますが、
付属高校での内部進学率は約3割と高く、昭和女子系列の教育への信頼感が感じられます。
私立の中高一貫校の学費は、一般的には公立高校の2倍以上と言われており、
近年始まった高校無償化の制度の限度額までの補助を使うことで、ある程度抑えることができますが、
補助の無い教材費、制服費、修学旅行積立金など、教育費にお金をかけることができる家庭に限られます。
私立中学校に学費の補助制度はほとんどないようなので、
教育にお金をかけられる家庭環境でないと入学は難しそうです。
公立高校の2倍以上の学費をかけられる裕福な家庭出身の女子高校生が通っていると考えると、
内部進学者は特にお嬢様のイメージがあります。
学費は一般的な私立大学と同程度
昭和女子大学の2027年度の入学金込みの初年度納付金は、約141万~160万円程度になります。
昭和女子大学の学費は、一般的な私立大学の平均程度になります。
| 学科 | 初年度納付金 |
|---|---|
| 日本語日本文学 | 約141万円 |
| 現代教養 | 約145万円 |
| 国際学 | 約150万円 |
| 心理 | 約152万円 |
| 管理栄養 | 約155万円 |
| データサイエンス | 約160万円 |
学費以外にも交通費や教科書代なども含めると、
大学4年間で500万~800万円以上程度の教育費用になることが考えられます。
(留学する場合は追加で数百万円が必要になります。)
学費は一般私大の平均ですが、私立大学に4年間通うだけでも裕福な家庭である証です。
一般家庭の範囲と言えばそうですが、それなりのお嬢様である家庭環境だと考えられます。
昭和女子大学の強みである国際教育
昭和女子大学は1988年、アメリカ・ボストンに昭和ボストンを設置しています。
昭和ボストンとは、アメリカにある昭和女子大学独自の海外キャンパスで、
累計2万人以上の留学実績があり、毎年500人前後が留学しています。
いきなり外国の大学へ留学はハードルが高いですが、昭和ボストンであれば、
日本人が多く、実績もあるため、安心して留学できるプログラムを昭和女子大学独自で持っています。
また、アメリカのテンプル大学の日本校、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)が、
昭和女子大学と隣接する同じキャンパス内にあり、海外出身のTUJの学生と一緒に授業を受け、交流することができます。
これらの留学・国際教育以外にも、世界65校の海外協定校への留学実績や、
海外留学で得た単位を卒業単位として認定する仕組み、
日本と海外の2つの大学を卒業し2つの大学の学位を得る「ダブル・ディグリー・プログラム」など、
他の大学にはない、机上で終わらないような国際教育の強みが昭和女子大学にはあります。
留学費用を含めると、大学4年間での学費は1000万円を超えることになりますが、
教育費をかける価値のある授業内容や留学制度がそろっており、
そういった点でもお嬢様大学といわれる理由の1つでしょう。
また、留学しない場合も、昭和女子大学の海外からの留学生との交流授業など、
日本にいながら質の良い国際教育を受けることができる環境も整っています。
一定の学力を持つ学生が集まっている
昭和女子大学は、2027年度の各種予備校での偏差値は42.5~55.0、共通テスト得点率は60~87%で、中堅から中上位の偏差値になります。
2026年度一般入試では、受験者6870人に対し、合格者は1698人で、実質倍率4.0倍です。
共通テスト利用まで含めると大学全体の実質倍率は4.3倍で、誰でも入れる大学ではありません。
一定の学力を持つ学生が集まることから、「教育を大切にする家庭で育った学生が多そう」「知的で落ち着いた学生が多そう」といった印象を持たれ、お嬢様大学というイメージにつながっています。
昭和女子大学はお嬢様より一般家庭出身が多い?
奨学金を利用している学生は約5人に1人
昭和女子大学では、令和6年度に1278人が日本学生支援機構の貸与奨学金を利用しています。
(JASSOの公開資料より計算しています)
同年度の学部在籍者数6453人をもとに計算すると、貸与率は約19.8%で、およそ5人に1人が奨学金を利用していることになります。
大学での奨学金の貸与率の全国平均約31%を下回っており、裕福な家庭が多い印象を受けますが、お嬢様ばかりの大学ではないこともわかります。
付属高校から内部進学はあるものの、外部からの入学が9割以上
附属昭和中高からの進学実績を見る限り、入学者全体の1割未満と推計しています。
内部進学者の割合は5%以下というのは、他のお嬢様大学に比べ少なく、一般家庭の割合が多い印象があります。
公立高校からの合格者も多い
昭和女子大学の2025年度高校別合格実績では、山脇学園、国府台女子学院、富士見、東京女学館、跡見学園など、私立女子校・中高一貫校が上位に多く見られます。
一方で、豊多摩、川越女子、千葉市立稲毛、土浦第二、所沢など、公立高校からも多数の合格者が出ています。
高校別合格実績の割合でみると、合格者数TOP8校は私立高校で、TOP28校まで広げると9校公立高校が入ってきます。
私立高校や私立女子高からの合格者が過半数を占めていますが、公立高校からも合格者は多く出ています。
昭和女子大学のお嬢様度を判定!
学校の歴史・教育理念・内部進学・学費・入試難易度・社会的イメージをもとに、お嬢様度を独自に判定しました!
昭和女子大学の総合的なお嬢様度はAランクです。
昭和女子大学は、女子大としての長い歴史や、品格と教養を重視する校則、留学や国際教育に力を入れているなど、伝統的なお嬢様大学であると言えます。
また、学費は一般私大と同等で、留学費用を含めるとかなり高額な教育費用が必要です。
偏差値も中堅から中上位の偏差値となり、知的な女子学生が集まっている印象があります。
そのため、「留学制度が豊富で、知的な印象もある、お嬢様イメージが強い大学」としてAランクの判定となりました。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 歴史・伝統 | S |
| 教育理念・校風 | A |
| 一貫教育・内部進学 | S |
| 学費・教育環境 | A |
| 学力・入試難易度 | A |
| 知名度 | A |
| 全体評価 | A |
実際の昭和女子大学の学生はお嬢様?
大学公式の学生インタビューには、公立高校出身の学生も多く、典型的なお嬢様ばかりではないことがわかります。
他にも、他県から進学し一人暮らしをしている学生や、学生プロジェクト、インターンシップ、留学などに取り組むなど、知的でありながらも活発な学生が多くいることが分かります。
一方で、祖母・母・本人の親子三代で昭和女子大学に通った学生もおり、幅広い世代で昭和女子大学の信用やブランドがあることもわかります。


