実践女子大学には、女子教育の長い歴史や、品格と自立を重視する教育理念、系列高校からの内部進学、渋谷と表参道の間にある立地など、「お嬢様大学」というイメージがあります。
一方で、学生の雰囲気は、落ち着いた服装の女子生徒が多く、お嬢様というよりは一般的な女子大生に近いです。
そんな実践女子大学がお嬢様学校と言われる理由や、お嬢様より一般家庭出身が多いのかについて調査しました!
実践女子大学がお嬢様といわれる5つの理由
明治時代から続く女子教育
実践女子学園の創設者である下田歌子さんは、華族や上流階層の女性を対象とした教育を行っていた過去がありますが、
欧米の女子教育を視察した後、一般女性にも教育と自立の機会が必要だと考え、後に実践女子学園となる学校を設立しています。
そのため、実践女子大学は、お嬢様に限らず、全ての女性の社会進出を支えるための学校として始まっています。
「品格高雅」という実践主義の教育理念
実践女子大学は、「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」を教育理念として掲げています。
他のお嬢様大学では、教育方針に品格や教養を前面に押し出す大学が多いですが、
実践女子大学では、知識や技能を身につけ、自ら社会で生きていける女性を育てることが重視されています。
学費は一般の私大と同等
実践女子大学の学費は、一般的な私立大学の平均程度にはなります。
実践女子大学の2027年度の初年度学費は、約145万~159万円程度です。
国際学部では海外留学が必修となっており、通常の学費とは別に留学費用が必要ですが、
学部によって学費が高額になるというわけでもありません。
学費以外にも交通費や教科書代、一人暮らしの費用も含めると、
大学4年間で500万~800万円以上程度の教育費用になることが考えられます。
学費は一般私大の平均ですが、私立大学に4年間通うだけでも裕福な家庭である証です。
一般家庭の範囲と言えばそうですが、それなりのお嬢様である家庭環境だと考えられます。
渋谷と表参道の間にある大学キャンパス
実践女子大学の渋谷キャンパスは東京都渋谷区東にあり、
周辺には青山学院大学や國學院大學などがある文教地区で、渋谷と表参道の中間に位置します。
渋谷キャンパスには、17階建ての都市型校舎があり、都会の洗練された外観になっています。
渋谷と表参道の間という立地も相まって、通う女子学生は上品で大人っぽい印象です。
また、実践女子大学には他にも、日野キャンパス(東京都日野市)がありますが、
2031年4月をめどに全学部を渋谷キャンパスへ集約する計画があります。
女子学校として100年以上培ってきた知名度・学生数
実践女子大学は、現在約4,800人の学生が在籍しており、女子大としては中規模になります。
また、明治時代から続く伝統ある女子学校であり、学園全体で17万人の卒業生を送り出してきました。
まだ女性が社会進出することが当たり前でなかった時代に進学する生徒は、それなりに裕福な家庭が多かったことも、お嬢様大学という印象につながっていると考えられます。
社会で活躍する女性を長年送り出してきたことで、卒業生のネットワークや企業からの知名度もあります。
2025年度卒業生の就職率は、多くの学科で97~100%前後となっており、就職や社会進出に強い伝統ある女子大学です。
実践女子大学の偏差値、入学難易度
実践女子大学の偏差値は、各種予備校が発表している2026年度の偏差値は42.5~50.0前後です。
2026年度の一般選抜・共通テスト利用選抜は、実質倍率約3.7倍で、受験者13689人のうち合格者3746人です。
2026年5月時点の入学者数は1269人で、合格者の3割未満であり、入学者には推薦入学者も含まれているため、かなり辞退している人が多いです。
この背景には、実践女子大学で複数日程・複数学科への併願を近年取り入れたことや、学部や学科の新設の影響があります。
近年、4年制大学の増加、共学思考による女子大の定員割れや偏差値の低下などがある中、学力のある生徒を集めています。
一定の学力を持つ学生が集まることから、「教育を大切にする家庭で育った学生が多そう」「知的で落ち着いた学生が多そう」といった印象を持たれ、お嬢様大学というイメージにつながっています。
実践女子大学はお嬢様より一般家庭出身が多い?
奨学金を利用している学生は3人に1人
実践女子大学では、令和6年度に1221人が日本学生支援機構の貸与奨学金を利用しています。
(JASSOの公開資料より計算)
同年度の学部在籍者数4259人をもとに計算すると、貸与率は28.7%で、およそ3、4人に1人は奨学金を利用していることがわかります。
大学の全国での貸与率である平均約31%と大きな差はなく、奨学金を利用しないお嬢様ばかりが在籍しているわけではないこともわかります。
そのため、一般家庭出身でも、アルバイトをしても浮かないか?、金銭感覚が合わず友達ができないんじゃないか?という心配は払しょくできます。
付属高校から内部進学は少なく、外部からの入学が9割以上
実践女子大学には、付属の実践女子学園中学校・高等学校があります。
実践女子学園中高から、推薦制度で実践女子大学に進学する人もいます。
2025年度入試では、付属高校から実践女子大学へ36人が内部進学しており、
2025年度の大学入学者数は1346人なので、内部進学者の割合は5%以下です。
内部進学者の割合は5%以下というのは、他のお嬢様大学に比べ少なく、一般家庭の割合が多い印象があります。
公立高校からの合格者も多い
実践女子大学の2025年度高校別合格実績を見ると、上位20校は公立高校10校、私立高校10校で、学校数では半々です。
神奈川学園高校や白梅学園高校など私立高校からの合格者が多い一方、川越女子高校、成田国際高校、小平南高校、清瀬高校など、公立高校からも幅広く合格者が出ています。
実践女子大学は私立女子校出身者だけに偏った大学ではなく、公立・私立のさまざまな高校から受験されている大学です。
実践女子大学のお嬢様度を判定!
学校の歴史・教育理念・内部進学・学費・入試難易度・社会的イメージをもとに、お嬢様度を独自に判定しました!
実践女子大学の総合的なお嬢様度はBランクです。
実践女子大学は、女子教育の長い歴史や、品格と自立を重視する教育理念、系列高校からの内部進学、渋谷と表参道の間にある立地など、伝統的なお嬢様大学であると言えます。
また、学費は一般私大と同等で、入試難易度も難関というわけではなく、入学への敷居は低いです。
内部生の割合も数パーセントで、ほとんどの学生が一般家庭に近い経済感覚であると考えられます。
そのため、「お嬢様イメージはあるものの実践的で就職に強い大学」としてBランクの判定となりました。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 歴史・伝統 | A |
| 教育理念・校風 | B |
| 一貫教育・内部進学 | B |
| 学費・教育環境 | B |
| 学力・入試難易度 | B+ |
| 知名度 | B |
| 全体評価 | B |


