跡見学園女子大学は、設立時から芸術を重視した教育を行っていることや、紫色の袴が制服だった学園の歴史があることなど、「お嬢様学校」というイメージがあります。
一方で、奨学金を利用している学生は約4人に1人だったり、併設校から進学は新入生全体で1割未満、公立高校からの合格者も多数おり、実態は一般家庭出身でもなじみやすい大学です。
跡見学園女子大学について調べると、
「本当にお嬢様ばかりいる?」
「裕福な家庭の学生はどれくらいいる?」
「一般家庭出身だと、周りから浮く?」
「内部進学の人がいる中で、友達がつくりにくかったりする?」
「ブランド品を身につけるのが当たり前の人ばかり?」
「アルバイトしたら浮く?」
と、気になったり、不安になったりしますよね。
本記事では、跡見学園女子大学の学生は一般家庭が多いのか、なぜお嬢様学校と言われるのかについて調査しました!
跡見学園女子大学はお嬢様ばかり?一般家庭でもなじみやすい?
奨学金を利用している学生は約4人に1人
跡見学園女子大学では、令和6年度に773人が日本学生支援機構の貸与奨学金を利用しています。(JASSOの公開資料より計算)
跡見学園女子大学の同年度の学部在籍者数2967人をもとに計算すると、貸与率は約26%で、
およそ4人に1人が返済を必要とする奨学金を利用しています。
大学の奨学金の貸与率の全国平均約31%を下回っており、裕福な家庭が多い印象を受けますが、お嬢様ばかりの大学ではないこともわかります。
併設校からの内部進学の割合は少ない
跡見学園女子大学には、併設校の跡見学園中学校高等学校があり、内部進学ができ、併願も可能な優先入学制度があります。
2025年度の高校別合格実績では、跡見学園高等学校から跡見学園女子大学へ27人が合格しました。
実際の進学実績は公表されていないため合格した27人のうち何人が実際に進学したかはわかりません。
同年度の跡見学園女子大学の入学者は472人なので、内部進学者の割合は1割未満です。
内部進学者の割合が5%以下というのは、他のお嬢様大学に比べ少なく、一般家庭の割合が多い印象があります。
公立高校からの合格者も多い
跡見学園女子大学の2025年度高校別合格実績では、系列の跡見学園高校が27人で最も多く、品川女子学院高等部9人、東亜学園高校8人、与野高校7人と続きます。
合格者数上位22校のうち12校が私立高校、10校が公立高校で、伝統的な女子校や中高一貫校だけでなく、私立の共学高校や公立高校からも多く合格者が出ています。
合格した学生が実際に全員入学するわけではありませんが、少なくとも私立のお嬢様学校ばかりの学生が集まるわけではないことが分かります。
跡見学園女子大学がお嬢様イメージを持たれる理由
設立時から芸術を重視した教育を行っている
跡見学園女子大学の原点となる跡見学校は、日本人による初めての私立女子校として1875年に誕生しました。
大学自体の設立は1965年ですが、跡見学園としては150年以上の歴史があります。
開校当初の1875(明治8)年から、読み書きや計算だけでなく、裁縫や琴、茶道、生け花、書道、日本画を教えており、基礎学問だけでなく日本の芸術教育を重視した教育を行ってきました。
現在も、書道・絵画、茶道、華道、香道、舞台芸術、デジタル表現などを学ぶことができ、150年以上日本の芸術を重視した教育を行っている由緒ある大学です。
明治時代初期は、まだまだ女性が高度な教育や芸術教育を受けることは当たり前でなく、私立の女学校へ進学できるのは裕福な家庭の子女ばかりであったことも、お嬢様イメージにつながっています。
紫色の袴が制服だった
跡見学園では1915年に、女子校として最初とされる制服「紫袴」を制定しました。
袴姿の女学生は、明治・大正時代では知的で教養のある女性の表れであり、
女学校に通えるほど裕福な「良家の子女」であることの証でした。
書道、絵画、琴、茶道、華道などを学ぶ校風と紫袴の女学生という組み合わせが、跡見学園の「伝統的なお嬢様学校」というイメージにつながっています。
学費は一般の私大と同等
跡見学園女子大学の学費は、一般的な私立大学の平均程度にはなります。
跡見学園女子大学の2026年度の初年度納付金は、130万4000円です。
学費以外にも交通費や教科書代なども含めると、
大学4年間で500万程度の教育費用になることが考えられます。
学費を奨学金で補うような学生もいれば、親が全額払っている裕福な家庭の学生など、様々な経済事情の学生が入り混じっていると考えられます。
跡見学園女子大学の偏差値は?
跡見学園女子大学の偏差値は、各種予備校が発表している2026年度の偏差値は35.0~40.0前後で、
2026年度の一般入試は、実質倍率1.04倍で、受験者582人に対し合格者561人です。
また、跡見学園女子大学の入学者数の推移は、年々低下しており、2019年度は1246人でしたが、2026年度は429人です。
跡見学園女子大学の偏差値は、2010年代には40台中盤で、偏差値が徐々に下がったことは間違いありません。
入学者数が減少・偏差値が下がった背景には、跡見学園女子大学特有の現象ではなく、
受験者数の減少と女子大離れ、偏差値が下がったことによる優秀な内部生の外部受験があります。
大学の受験者数は1990年に比べ現在増えていますが、
4年制大学が増えているため、大学に対する受験者数は減少しています。
そのため、昨今では定員割れする大学が増えています。
| 1990年 | 2023~25年ごろ | |
|---|---|---|
| 18歳人口 | 約201万人 | 約106~110万人 |
| 大学進学率 | 24.6% | 約58~59% |
| 大学進学者数 | 約49万人 | 約63~64万人 |
| 4年制大学数 | 507校 | 810校 |
また、女子大離れが進んでいる理由には、時代背景が大きく影響しており、
昔は女性が進学することや社会進出することは一般的ではなく、
学校も社会も男性の比率が高いのは当たり前でした。
そのため、昔は女性らしい人文系や家政系の学部が人気だったことや、
女性の社会進出の実績がある女子大自体にブランドがあり、
受験する学生も、共学の大学に進むことは今ほど当たり前ではありませんでした。
現在は、女性でも早慶・MARCH・国公立・理系学部を目指すことが当たり前になっており、
充実した設備や教育、就職に有利な学習環境・就職実績を持つ大学も多く、
女子大を進路にする人が少なくなっていることが、女子大の偏差値の低下につながっています。
(共学思考の人が増えているのはそうですが、今でも社会的に女子大に需要はあり、
卒業生が社会で活躍することで作り上げてきた就職の強さなど、
女子大の強み、好印象な社会的イメージは今でもなくなっていません。)
跡見学園女子大学のお嬢様度を判定!
学校の歴史・教育理念・内部進学・学費・入試難易度・社会的イメージをもとに、お嬢様度を独自に判定しました!
跡見学園女子大学の総合的なお嬢様度はBランクです。
跡見学園女子大学は、設立時から芸術を重視した教育を行っていることや、紫色の袴が制服だった学園の歴史があることなど、伝統ある女子大学として、お嬢様大学のイメージを持たれやすい学校です。
学費は一般私大と同等で、入試難易度も難関というわけではなく、偏差値も低下しています。
内部生の割合は少なく、幼少期から英才教育を受けるような生粋のお嬢様は少ないと考えられます。
そのため、「日本の伝統文化や芸術教育を重視した格式あるお嬢様大学」としてBランクの判定となりました。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 歴史・伝統 | S |
| 教育理念・校風 | A |
| 一貫教育・内部進学 | B |
| 学費・教育環境 | B |
| 学力・入試難易度 | B |
| 知名度 | B |
| 全体評価 | B |
一方で、跡見学園女子大学で、一般家庭の学生でもなじみやすいのかも独自に判定しました!
跡見学園女子大学の総合的な庶民度はAランクです。
庶民度は、お嬢様大学の中で一般家庭の学生にとって、価値観が合うか?友達は作りやすいか?アルバイトしても浮かないか?の指標として判定しました。
跡見学園女子大学では、奨学金を利用している学生は約4人に1人だったり、併設校から進学は新入生全体で1割未満、公立高校からの合格者も多数いることから庶民度はAランクの判定となりました。
学生全員がブランド品で身を固めていたり、アルバイトなんて考えたこともない、といったことは考えにくいです。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 一般家庭の学生の多さ(奨学金貸与率) | B |
| 外部生の多さ | A |
| 出身高校の幅(公立含む) | A |
| 学生の規模(マンモス校はなじみやすさUP) | B |
| 実務的か(実技や資格、就職に強い) | B |
| 全体評価 | A |


