聖心女子大学には、カトリック系の女子大としての長い歴史や、品格と教養を重視する教育理念、聖心姉妹高校からの内部進学、東京都渋谷区広尾の立地と歴史あるキャンパスなど、「お嬢様大学」というイメージがあります。
一方で、学生の雰囲気は、東京らしいおしゃれな服装の女子生徒が多く、お嬢様というよりは一般的な女子大生に近いです。
そんな聖心女子大学がお嬢様学校と言われる理由について調査しました!
聖心女子大学がお嬢様といわれる5つの理由
100年以上続くカトリック女子教育の歴史
聖心女子大学は1940年代から続く、80年以上続く歴史ある女子大です。
1801年の最初の聖心女子学院創立から、100年以上のカトリック女子教育が続いています。
長年、フランス発祥の「聖心教育」を受け継ぐ名門女子大学として、知性・品格・他者への配慮を備えた女性を育成しています。
明治から大正期の日本において、女性が高度な教育を受けることはなかなかできませんでした。
女子学校が少ない時代から、フランスから受け継いだ女子教育や、外国語、幅広い教養を学べたことが、「教育を重視する家庭のお嬢様が通う学校」という印象につながったと考えられます。
卒業生には、1957年に文学部を卒業した上皇后美智子さまもいらっしゃいます。
著名な卒業生の存在も、聖心女子大学を「格式のあるお嬢様大学」として広く印象づけています。
聖心女子大学の教育理念では、キリストの聖心に基づいて、豊かな教養、国際的な視野、社会に関わる実践力を持つ女性の育成を掲げています。
西洋由来の女子教育、教養、国際性を重視する学校文化を続けてきた長い歴史が、幅広い世代でお嬢様大学という印象につながっています。(特にご年配の方、親世代は顕著)
世界各地に聖心の姉妹校がある
聖心の姉妹校は、フランスで誕生した聖心会の教育理念を受け継いでおり、世界約40か国・150校以上に広がっています。
姉妹校との独自の海外ネットワークを活かし、交換留学や、留学生との交流イベント、オンラインでの姉妹校間の交流も活発に行われています。
外国語、国際的な教養、異文化理解を早くから女子教育へ取り入れ、国境を越えた学校間交流を続けてきた歴史は、
聖心女子大学の印象である「国際的で教養のある女性を育てる学校」につながっています。
姉妹校から推薦入学した内部生がいる
聖心の姉妹校には、海外だけでなく、日本にも聖心の教育機関があります。
2026年時点では、聖心女子大学と4校の姉妹校があります。
| 学校 | 所在地・学段 |
|---|---|
| 聖心女子大学 | 東京・広尾/大学・大学院 |
| 聖心女子学院 | 東京・白金/初等科・中等科・高等科 |
| 不二聖心女子学院 | 静岡・裾野/中学校・高等学校 |
| 小林聖心女子学院 | 兵庫・宝塚/小学校・中学校・高等学校 |
| 聖心インターナショナルスクール | 東京・広尾/幼稚園~高等学校 |
姉妹校から、姉妹校推薦で聖心女子大学に進学する人も多くいます。
(2022年度~2026年度の実績だと入学人数に対し内部生は約7~13%の割合で推移しています。)
2026年の情報だと、聖心女子大学には543人ほどが1学年にいるのに対し、姉妹校推薦で入学した人数は40人のため、内部進学者の割合は1割弱ということになります。
私立の中高一貫校の学費は、一般的には公立高校の2倍以上と言われており、
近年始まった高校無償化の制度の限度額までの補助を使うことで、ある程度抑えることができますが、
補助の無い教材費、制服費、修学旅行積立金など、教育費にお金をかけることができる家庭に限られます。
私立小学校、私立中学校に学費の補助制度はほとんどないようなので、
教育にお金をかけられる家庭環境でないと入学は難しそうです。
公立高校の2倍以上の学費をかけられる裕福な家庭出身の女子高校生が通っていると考えると、
内部進学者は特にお嬢様のイメージがあります。
学費は一般の私大と同等
聖心女子大学の学費は、一般的な私立大学の平均程度にはなります。
また、たくさんの学部があるわけではなく、現代教養学部のみのため、
学部によって学費が高額になるというわけでもありません。
ですが、海外留学する学生も多いため、留学費用もかけるとなるとかなりの教育費用になります。
| 学部・学科 | 2026年度初年度納付金 |
|---|---|
| 現代教養学部 | 1,430,000円 |
学費以外にも交通費や教科書代、場合によっては留学費用、一人暮らしの費用も含めると、
大学4年間で500万~1000万円以上程度の教育費用になることが考えられます。
学費は一般私大の平均ですが、私立大学に4年間通うだけでも裕福な家庭である証です。
一般家庭の範囲と言えばそうですが、それなりのお嬢様である家庭環境だと考えられます。
学費から考えると、内部生が約1割であり、他の私立高校からの進学もあるとは思いますが、半分以上は一般家庭に近い経済レベルであると言えます。
広尾の立地と歴史あるキャンパス
聖心女子大学は東京都渋谷区広尾の都心からアクセスしやすい立地にあり、
キャンパスは旧久邇宮家本邸の敷地跡にあります。
構内には重要文化財の旧久邇宮邸、通称「パレス」が残り、周辺には大使館や有栖川宮記念公園などがあります。
久邇宮家は、明治から昭和初期に存在した皇族の宮家で、後に昭和天皇の皇后となった香淳皇后も久邇宮家の出身です。
実際に宮家が暮らしていた歴史を持つ建造物を、現在のキャンパスとして、授業や茶道、華道、箏曲などの課外活動に使われています。
建物内部には書院造、透かし彫りの欄間、格天井など、格式ある意匠が施されており、伝統的な和風建築に洋風の要素を取り入れた、気品ある室内空間を学生生活の中で自然と身近に感じられます。
聖心女子大学のお嬢様度を判定!
学校の歴史・教育理念・内部進学・学費・入試難易度・社会的イメージをもとに、お嬢様度を独自に判定しました!
聖心女子大学の総合的なお嬢様度はB+ランクです。
聖心女子大学は、学生全員がお嬢様というわけではなく、おしゃれでグローバルな女子学生が多い印象です。
ですが、カトリック系の女子教育の歴史、キリストの聖心に基づいた教育理念、姉妹校からの内部進学、重要文化財があるキャンパスなど、伝統的なお嬢様大学であると言えます。
また、学費は一般私大と同等で、入試難易度も難関というわけではなく、入学への敷居は低いです。
内部生の割合も約1割で、ほとんどの学生が一般家庭に近い経済感覚であると考えられます。
そのため、「伝統と校風からお嬢様イメージが強い大学」としてB+ランクの判定となりました。
| 判定項目 | 評価 |
|---|---|
| 歴史・伝統 | S |
| 教育理念・校風 | A |
| 一貫教育・内部進学 | A |
| 学費・教育環境 | B |
| 学力・入試難易度 | B |
| 知名度 | A |
| 全体評価 | B+ |
実際の聖心女子大学の学生の雰囲気は?
通学方法は?車での送迎があるお嬢様はいる?
聖心女子大学は、自動車(自家用車)・バイク・自転車での通学を原則禁止しており、通学生は公共交通機関や徒歩を利用します。
ほとんどの学生は地下鉄広尾駅から商店街を通学路として利用しているようです。
そのため、自家用車で送迎されるようなお嬢様はいません。
(大学近くまで、ときどき車で送迎などはあると思います)

